こんにちは。さくです。
革靴と言っても、様々な種類があります。
私は普段、「グッドイヤーウェルト製法」「カーフレザー」の革靴を購入することにしています。
今回は、革靴の製法の違いと革の種類について簡単に説明していきたいと思います。
基本的に、ここに出てくることがわかっていれば、革靴入門には十分だと思います。
製法の違い
革靴好きの人間はほぼ所有している「グッドイヤーウェルト製法」という製法で作られた靴があります。革靴の製法としては他に「セメンテッド製法」「マッケイ製法」「ノルウェイジャン製法」などがあります。
セメンテッド製法
アッパー(甲革)とソール(靴底)をセメント(接着剤)でつけて制作される靴です。
スニーカーや安価な革靴に多い製法です。
スーツ量販店などで取り扱いのある革靴のほとんどはこの製法で作られているようです。
雨に強いのも特徴の一つです。
接着剤でくっつけるため、基本的にはソールの修理ができず、履き潰すようになるかと思います。
当初私もこの製法で作られた革靴を購入していました。
マッケイ製法
アッパー(甲革)とソール(靴底)を直接縫い付けて制作される靴です。
靴底を裏返してみると、縫い目がやや内側に確認でき、
中敷きの裏には縫い糸が直接確認されます。
シンプルな作りで、履き始めも柔らかいのが特徴です。
コバの張り出しも少なく、丸みを帯びたフォルムが特徴でイタリア男が好んで履いているようです。
ソールに直接縫いつけているため、雨はしみやすいようです。
ソールの修理は1〜2回程度なら可能です。
革靴に無知な時に1万円くらいで購入した靴がマッケイ製法で作られた革靴でした。
グッドイヤーウェルト製法
アッパー(甲革)とソール(靴底)を直接縫い付けて制作される靴です。
グッドイヤーウェルト製法
アッパー(甲革)とソール(靴底)の縫い付けに、
「インソール」に取り付けたテープ状のもの(リブとアッパー、ライニングとウェルト)を
すくい縫いし、その後「アウトソール」と「ウェルト」を出し縫いして制作される靴です。
高級紳士靴の標準仕様と言われており、2万円を超える靴はほぼこの製法で作られています。
上から見るとコバが外側へ張り出しており、重厚感のある作りになっています。
マッケイ製法に比べて靴底の縫い目はやや外側に位置しています。
ソールやヒール交換も3〜6回ほどできると言われています。
私は現在グッドイヤーウェルト製法の靴しか購入しません。
革の種類
革靴のアッパーに使用される革にもいろいろな種類があります。
革の種類によって価格も全然違ってきますし、革をなめすタンナーによっても価格が異なります。
基本的には「牛革」が使用されることが最も多いです。
世の中の革靴のほとんどが牛革と思っていただいて問題ないと思います。
カーフレザー
生後6ヶ月程度の子牛からとれる皮です。
表面がなめらかで柔らかいのが特徴です。
牛革の中で最も上質かつ高級とされる素材です。
私が所有している「スコッチグレイン」や「Berwick」もこのカーフレザーの革靴です。
キップレザー
カーフよりも厚みがあり、表面はなめらかです。
カーフレザーより履き皺が深く入る印象があります。
REGALの一部革靴に使用されています。(他にもたくさんあります)
コードバン
使い込むうちに非常にきれいな艶が出てきます。
オールデンのコードバンは有名ですよね。
コードバンは非常に貴重な皮のため、革靴の場合は10万円を超える商品がほとんどです。
雨に弱く、カーフレザーなどで使用する皮クリームとは別の専用品でのメンテナンスが必要になります。
ガラスレザー
上記の牛革(スムースレザー)にガラス加工をしたものを一般的にガラスレザーと呼びます。
汚れや雨に強く、布で拭くだけできれいになるのが特徴です。
加工しているので、比較的安価な革が使われる事が多く、経年変化や独特の味等は出にくいです。
履き皺も手入れをしないと深く割れてしまうこともあるようですので、注意が必要です。
私がきちんとした革靴を最初に購入した際、製法とブランド、価格で選んだ革靴のアッパーはガラスレザーでした。現在は雨の日や外での長時間イベント時専用になっています。
ガラスレザーの革靴は非常に便利ですが、アッパーの経年変化がみられない(みられにくい)
玄人は基本的に買わないと言われています。
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