革靴を購入したあと、1〜2ヶ月に1回は革靴の手入れとして靴磨きをしないといけません。
お店で職人におまかせするも良し、自分で靴磨きをするも良しです。
ちなみに私は自分で靴磨きをしています。
この靴磨きを面倒だと思うか、その工程も楽しめるかは人次第ですが、靴磨きにハマる人が多いのも事実です。
今回は革靴の手入れ、靴磨きの方法(やり方)について、初心者にもわかりやすく解説します。

今回はあくまでもスムースレザーの靴磨き方法ですのでご注意ください。
ヌバックやスエードは適応しません。
この記事を読んでほしい人
- 革靴初心者の人
- 靴磨きの手順を知りたい人
- ものを大切にしたい方
靴磨きの手順
道具の準備
まずは靴磨きに使用する道具の準備をします。
必要な道具についてはこちらを参照してください。↓
【革靴の手入れと靴磨きに必要な道具についてご紹介】
下準備:靴紐をほどく→シューツリー装着
第一に靴紐をほどきます。
靴紐を通した状態だと紐にクリームが付着したり、
紐周辺の革にクリームが行き渡りづらくなります。

内羽式の靴の場合、全ての紐を外してしまうと通すのが大変になるので、
最後は残しておく方法もあります。

靴紐をおどいたらシューツリーを装着します。

シューツリーを入れないとアッパーのシワの部分にクリームが行き渡らなくなり、
シワが深くなったり、最悪の場合そこから革が割れてしまいます。
装着後は、シワがよく伸びているか確認しましょう。

ブラッシング:馬毛ブラシ
馬毛ブラシでブラッシングをします。
細かいホコリやゴミをすべて落とすようにしましょう。
特にコバとアッパーの間、紐が通っていた周辺、甲皺部分を入念に行います。


汚れ落とし
汚れ落としローションを適量布にとり、2〜3回全体を拭いていきます。
汚れがよく落ちると言って強くこすったり、ローションをつけすぎると革が痛むので注意が必要です。
プロの靴磨き職人のお話だと、この汚れ落としの工程が靴磨きにおいては最も重要だそうです。

汚れ落としをしないでクリームを塗るのは、女性の化粧に例えると
化粧落としをしないで毎日ファンデーションを塗り重ねていくイメージだそうです。
想像するだけで肌に悪いのがわかりますよね。


前回のクリームが落ちてすっぴんの状態です。
クリーム塗布
靴クリームを靴全体に塗布します。
ペネレイトブラシを使って塗るもよし、自分の指で塗るのもよしです。
靴クリームは革に栄養と補色する効果があります。
細かな傷であればクリーム塗布で隠すことができます。



塗り終わると全体的にくすんだ感じになります。
ブラッシング:豚毛ブラシ
靴クリームを全体に塗り終えたら、少し乾燥させたの後に豚毛ブラシで全体を
ブラッシングしていきます。
革の毛穴にクリームを押し込んでいくイメージで力強くブラッシングします。


右がブラッシング前、左がブラッシング後です。
光沢が違いますね。

両方ともブラッシング完了です。
乾拭き
乾いた布で靴全体を乾拭きします。

乾拭きが終わったら靴紐を戻せば靴磨きは終了です。
ちなみに、乾拭き仕上げの商品も販売されていますので、余裕のある方はどうぞ。
専用品は結構違いがでますよ。

余分なクリームが落ちました。
完成
完成品です。
どうでしょうか。写真ではわかりにくいですが、靴磨き前より全体的に光沢がでています。
靴がきれいになるのは非常に気持ちが良いですね。
自分で手入れをすると靴に愛着がわきますし、物を大切に使用と思えます。
また、ソールやヒールの減り具合から自身の歩き方の癖などもわかります。

全行程で約30分くらいです。
汚れ落としが一番時間がかかりますね。
プロの靴磨き職人では、最初のブラッシングと汚れ落としが重要と話す方が多いです。
靴クリームの厚塗りも注意ですね。
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