革靴の手入れ 鏡面磨きの方法(やり方)コツを初心者にもわかりやすく解説

革靴

革靴の手入れの一つで、「鏡面磨き」というものがあります。

革靴にあまり興味のない人は、他人の革靴の先端や側面、かかと部分が

テカテカと光っているのを見たことがある人がいると思います。

これを「鏡面磨き(=ハイシャイン)」と呼びます。

今回は革靴の手入れ、「鏡面磨き」の手順、方法(やり方)コツについて初心者にもわかりやすく解説します。


鏡面磨き(=ハイシャイン)

鏡面磨き(=ハイシャイン)とは、革靴の仕上げ磨きの一つです。

磨きには、通常の仕上げと鏡面磨きがあります。

通常の仕上げ磨きは靴クリームを靴全体に縫って艶を出しますが、

鏡面磨きは通常の仕上げ磨きのあとに、つま先とかかとを中心に光沢を出す磨き方です。

通常の仕上げについてはこちら↓

鏡面磨きは、トゥ部分と踵部分を中心に、ワックスを何層にも薄く塗り重ね、革表面の毛穴を埋めてきれいな鏡面を作り上げる仕上げ、工程を言います。

とてもきれいで、革靴が好きな人はほとんどこの鏡面磨きをしたに違いありません。

注意点:二つあります。

靴磨きにハマると、必ずと言っていいほど鏡面磨きをしたくなります。

鏡面磨きにハマると、自分の所有している革靴すべてに鏡面磨きをしたくなります。

しかし、鏡面磨きにも注意点が二つあります。

きちんと手入れをしなくてはいけない

鏡面磨きとは、アッパーのトゥ部分にワックスを何層にも塗り重ね、鏡面を作ることを言います。

その鏡面も、通常の靴磨きの際には鏡面をしっかりクリーナーで落とし、手入れをすることが必要です。

ワックスもクリームも定期的に、最低でも1〜2ヶ月に1回は落とすようにします。

それをサボると、鏡面が割れたり、大事な革が傷んでひび割れたりしてしまう場合があります。

TPOを考える必要がある。

そのままです。黒のストレートチップは冠婚葬祭に使用できると以前の記事で書きましたが、↓

葬祭の際に、鏡面磨きをした革靴で参加するのは流石に気が引けませんか?

靴に詳しい人が葬儀場にいた場合、ないな〜と思うこと間違いなしです。

つまり、全部が全部鏡面磨きをしておけば良いということではありません。

私は一時期全てに鏡面磨きをしていましたが、今では鏡面磨きをしない靴を作るようにしています。

リーガル2235やBerwickのUチップは購入してから一度も鏡面磨きはしていません。

鏡面磨きの方法(やり方)

鏡面磨きをする前に、せっかくなので靴磨きを行いましょう。

詳しい手順はこちら↓

道具の準備

靴磨きが終了したら、鏡面磨きの道具を準備しましょう。

一緒に準備してしまって問題ありません。

  • ワックス:100円ショップでも購入できます。
  • 水:水道水でOK
  • 布:Tシャツの切れ端でOK

ワックス

ワックスはたくさん種類があります。

ドンキなどでも購入できますが、個人的にはこちらの商品がほしいです↓

送料無料 シューケア 靴磨き 靴クリーム【KIWI キィウイ PARADE GLOSS パレードグロス】 全4色 50ml

私が鏡面磨きをする際には、ブートブラックハイシャインベースでベースを作り、仕上げにワックスを使うようにしています。

コロンブス BootBlack ブートブラックハイシャインコート50g 鏡面仕上げ

ワックスを何層にも塗り重ねたあと、吹き上げる際に少量布に付けます。

スコッチグレインでは、ウイスキーを水の代わりに使用する

モルトドレッシングという手法を紹介しています。

モルトドレッシング │ スコッチグレイン SCOTCH GRAIN

ちなみに私もウイスキーを水の代わりに使用しています。

実家に古いウイスキーがあったので、それを使用しています。安物です。

Tシャツの切れ端でも問題ありません。

欲を言えば、ネル生地だときれいに仕上がりやすいと思います。

専用品も販売されているので、参考にどうぞ。↓

塗る場所

ワックスを塗っていいい部分として、「歩行時に革の動きが無い所」が基本となります。

①トゥ ②踵 ③サイド

プロの方に鏡面磨きをオーダーするとこの3箇所を行う事が多いですが、自分で行う場合、

クリーナーで落とすことも考えてトゥ部分のみがオススメです。

ワックスを塗る

ワックスを少量指にとり、トゥ部分へ薄く塗っていきます。

片方塗り終えたらもう片方、そしてもう片方と交互に塗っていきます。

ポイントとして、薄く、乾くように塗ります。

乾いていないうちに塗ってしまうと最初の層が壊れてしまうため、焦りは禁物です。

円を描くようにくクルクルと塗りましょう。

この下地が鏡面磨きでは最も重要です。

毛穴をワックスできれいに埋めるときれいな鏡面に仕上がります。

5〜7層、足りないときは10層くらい塗ります。

これで5層くらいですが、塗りムラがあるのでもう少しきれいに仕上げます。

磨き

はい。ここから磨きです。

まずは布をしっかり指に巻き、革に当たる部分の皺がないようにします。

皺があるときれいに磨けず、いつまで立ってもきれいになりません。

次に、布に水(ウイスキー)を少量とり、ワックスをつけて下地部分を優しく磨きます。

強く磨くとせっかく作った下地が壊れてしまうので優しく、焦らずに磨きます。

磨き方は、下地と同じく円を書くようにクルクルしながら移動させましょう。

1回磨くとこんな感じです。

3回目できれいになってきました。

右足完成です。10回くらい磨いたと思います。

磨いている途中につけたワックスがなくなったり、水分がなくなったら適宜付け足していきましょう。

この辺は感覚になってくるので、実践あるのみです。

仕上げに、ワックス無しの水(ウイスキー)のみで水拭きをします。

磨き時と異なり、縦方向へ何往復もして仕上げます。

結構強めに拭き上げるのがコツだと思っています。

完成

いかがでしたでしょうか。

最初は手順がわからず難しいですが、2〜3回やっていると徐々にコツを掴むことができます。

ぜひやってみてくださいね。

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